皆さん、こんにちは🌞
梅雨に入り、なかなか畑作業ができないことにウズウズしているコスモです。
梅雨が明ければ本格的に夏野菜を植える準備に入りますが、植える前にとても大事なことがあります。
それは今回紹介する
「土づくり」です!
この土づくりで今後の夏野菜が美味しくなるかならないかかなり変わってきます。
僕が毎回土づくりに使っている堆肥「牛糞」 です!
この牛糞を使った土づくりの手順や効果などを見ていきたいと思います。
この記事でわかること
- 土づくりをする理由
- 堆肥の種類
- 牛糞堆肥の効果
- 土づくりの手順
- 注意点
土づくりをする理由
「野菜を育てたいならまずは土づくりからする」とよく耳にします。
その理由は人と同じで「良く育つ環境を作ってあげる」ためです!
やはり、作物も生きているので
「気持ちよく住める所」を求めています。
そのために作物が住む家(土)を作ってあげるそのお返しに美味しい作物をもらっている関係性が大切です。
土づくりに必要なもの
それでは、土づくりに必要なものは何か?
見ていきましょう!
堆肥と石灰以外は農具になりますが
この「堆肥と石灰」が最も重要です。
特に堆肥は様々な種類があり効果も変わってきます。
畑の土の性質に合わせた堆肥を選ぶと良い土が出来上がります!
僕の場合は動物性堆肥の「牛糞」を使っています。
土づくりに牛糞を使う理由
ではなぜ、僕が「牛糞堆肥」を使って土づくりをするのか?
「土壌改良の効果が期待できる」からです❗️
牛糞堆肥とは
牛糞のみではなく、ワラやくず、もみ殻といった植物性の副資材を混ぜて発酵させた有機肥料
この堆肥には繊維質が多く含まれています。
牛が牧草のみを食べていることから栄養が豊富で不純物が少ないです。
そのため、「団粒構造」の土を作ることができます。
団粒構造とは
繊維質が土と混ざることで
土と土との間に隙間ができ、微生物の活動がよくなります。
また隙間ができたことで水捌けも良くなりく
空気も入りやすくなり、良い土が出来上がります。
つまり、「フカフカな土になる」というわけです☺️
この効果で保水性、肥料の長持ち、根が栄養を吸収しやすい環境を整えることができます!
牛糞堆肥の使い方
簡単に言うと
畑全体に撒いて、耕運機で混ぜ込むだけです。
ポイント
この時、15〜20cmの深さで混ぜ込むと土に馴染みやすいです!
堆肥の量の目安は
「大体1㎡あたり2kg〜3kg」です。
あまり撒き過ぎると肥料過剰で野菜に悪影響を与える可能性があります。
牛糞堆肥は一袋15kg〜20kgあるので
約7㎡〜10㎡は撒くことができます。
もしも過剰に入れすぎた場合は
バークや腐草土を混ぜ込むとバランスが良くなりますよ!
牛糞堆肥は「完熟」がベスト!
牛ふん堆肥は主に2種類あります。
2種類の堆肥
- 乾燥牛糞堆肥
- 完熟牛糞堆肥
中には豚ふんと牛ふんのミックスした堆肥もありますがベストな堆肥は「完熟したもの」です。
なぜなら
微生物の活動を促進させる効果があるからです。
乾燥牛ふん堆肥の場合発酵処理をあまりされてないため土と混ぜ合うと土の中の「窒素」を奪ってしまいます。
そうなると微生物が土の中で生きられなくなり「フカフカの土」をは作れません。
フカフカの土を作るには「微生物の活動」が必要なのでしっかり発酵した牛糞堆肥をがベストというわけです!
僕がよく使っている完熟牛糞堆肥ふこちら↓
土づくりの手順
土作りは苗の植え付け時期を逆算して作業をしなければなりません。
期間自体は約1ヶ月かかります。
土づくりの流れ
- 定植の3週間前ーーー堆肥を入れる
- 2週間前ーーー石灰でph度を調整
- 1週間前ーーー元肥、畝を立てる
上記のような流れで行います。
堆肥の写真
石灰の写真
注意ポイント
雨の日の翌日に晴れたからといって土づくりを行うのはNG❗️
(底に水分があるので余計に硬い土になってしまいます)
堆肥と石灰を一緒に撒くのもNG❗️
(一緒に撒くと窒素がなくなってしまいます)
石灰はPh度を測って投入
(各野菜の適切ph度を満たしている場合は投入する必要はありません。)
全体で約1ヶ月で土と堆肥が馴染み植えた時に苗が弱りにくくなります。
「ph度とは? 測り方が変わらない」と
言う方はこちらをチェック💁
ph酸性度の詳細
【沖縄栽培】野菜を美味しく育てる方法はPh酸性度にあった! 初心者向けの土づくり
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ちなみに僕はこちらのph酸性度測定器を使って石灰で調整しています。
商品リンク
土づくりでこんなミスをしたら、、、
多分、土づくり初心者の方はついつい
「肥料を入れすぎた」「畝を立てずに植え付けした」などのミスがあると思います。
僕は初めての土づくりで肥料選びからミスって
1ヶ月も経たない内に苗を植えて、何株もダメにした経験があります。
では、こんなことが起きたらどうするか?
対策を見ていきたいと思います。
牛糞堆肥を入れすぎた場合
牛フン堆肥を入れすぎると
- リン酸(果実の形成)
- カリウム(根の生長)
が鉄やマグネシウムなどの他の成分を消してしまい、逆に栄養素がない土になる可能性があります。
特にジャガイモやにんじんといった土の中でできる野菜は成長が遅れ大きくなりません。
もし、入れすぎた場合は2〜1か月放置して土が落ち着くまで待ちましょう。
牛糞堆肥を混ぜた後にすぐ苗を植えて枯れた
牛糞を混ぜてすぐ畑に植えたがなぜか枯れてしまうってことがあります。
僕も何度も経験して失敗しました。
原因を調べて見たら
堆肥が土に馴染む前に植えると根や葉がダメージを受けて生長障害を引き起こすそうです。
牛糞は発酵過程で「アンモニアガス」「亜硝酸ガス」を土から発生させ、このガスが作物にダメージを与えてしまうとのこと
しかし、この現象は「未熟牛糞堆肥」のみ起こります。
つまり、「完熟牛糞堆肥」はガスを発生させずすぐに植えることが可能というわけです。
堆肥を購入する際はこの点を注意して買うと
苗が枯れる心配は減りますよ!
土づくりのひと工夫
作物を育てることは意外とお金がかかります。
それも本業で生計を立てているなら尚更です。
作物はすぐに出来るものではないので人の手で化学肥料や農薬で成長を早めてできるだけ早く吸収できるようにしているところもあります。
農薬栽培、無農薬栽培どちらが良いというのは難しいですが僕は無農薬で栽培しています。
その土づくりでの工夫は一つだけです。
「刈った雑草を乾燥させて土の上に置いておくだけ」
実はこれがかなりの効果ぎあり、土がフカフカになるんです。
牛糞堆肥の代わりに雑草を上にさせておくと雑草の微生物が土の中に入り活動し始めてフカフカにしてくれる構造はらしいです。
だから雑草だからといって侮ってはいけません!
自然にあるものを工夫し栽培することで本来の作物が育つと思っています。
時間は結構かかってしまうかもしれませんが
この記事がこれから畑を始める方の参考になりますよう願っております。