みなさん、こんにちは!
秋に近づいている中、沖縄はまだまだ暑く
農作業が大変だなーと感じているコスモです。
現在、秋、冬野菜に向けて、育苗に力を入れていますが、その前に早く収穫できる野菜はないか?と考えてある作物を育て始めました。
それが今回紹介する
「サニーレタス」です!
サニーレタスは種まきから収穫までの期間が
たったの2ヶ月です!
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そんな早く育つサニーレタス!
沖縄で栽培する方法をご紹介します!
この記事でわかること
- サニーレタスの特徴
- 栽培期間
- 種からの栽培方法
- 気をつけたい病害虫対策
- 意外な能力と活用方法
- 成功率を上げる便利グッズ
では、スタート!
サニーレタスってどんな野菜⁇
サニーレタスはレタスの種類の1つで「リーフレタス」とも呼ばれたりする野菜です。
では、具体的にどんな特徴があるのか?
ポイント
分類 キク科(春菊と同じ仲間)
原産地 地中海沿岸、西アジア
主な国内産地 長野県、茨城県、群馬県
旬の時期 周年 (特に3月〜6月に出回る)
成分/効果 カリウム(玉レタスの2倍)カルシウム(3倍)鉄分
ビタミンB類、ビタミンC(3倍)Bカロテン(8倍)食物繊維
好適土壌酸性度(ph度) 6.0〜7.0
発芽/生育温度 15°〜20°
サニーレタスの1番の特徴は
「葉先が濃い赤紫色で結球せず、花のようにふんわりしている」
点です。
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味はクセや苦味はなく、食感は見た目よりも柔らかいです。
彩りのアクセントになるので
サラダ🥗やサンドイッチ🥪といった
生で食べるほうがオススメです!
ちょっとした歴史
日本に伝わったのは江戸時代、
栽培が始まったのが明治初期だそうです。
周年で育てることができるため、当時はよく食されていたという話。
サニーレタスと玉レタスの違いは何?
レタスと言われ思い浮かべるのが「緑の玉レタス」です。
では、実際サニーレタスと玉レタスではどんな違いがあるのか?
実は
2つの違い
サニーレタス☞緑黄色野菜
玉レタス☞淡色野菜
なのです!
レタスの中でも「B-カロテンが豊富な緑黄色野菜」「食物繊維が豊富な淡色野菜」と分かれており、栄養価の高さが大きな違いです。
もし、レタスの購入に悩んだら
栄養価が高くバランスの取れたサニーレタスがオススメです!
栽培時期は9月-6月がベスト
サニーレタスを種から育てる場合
「春まきと秋まき」があります。
メモ
春まき 3月〜4月 収穫 5月〜6月
秋まき 9月〜10月 収穫 11月〜3月
沖縄での路地栽培の場合は8月〜9月に「あれ」がやってきます。
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ですので、台風が完全に去ってから秋まきをするのがベストです!
もしくは室内で温度調整をし、苗を先に育てておき
台風が去った後に植え付ける方法もオススメです!
その際、育苗で便利なアイテムが「ビニール温室」です。
ミニビニール温室レビュー
-
【沖縄栽培】種が必ず発芽する?!育苗に便利なビニール温室がオススメな理由
みさなん、こんにちは! 今回は年も変わり、沖縄にもやっと冬が来たので 新しい農作物の種を植えました。 僕は基本、苗を買わず、消費した野菜、果物の種を使い、種から育てています。 しかしながら、種から作る ...
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種まき→収穫までの道のり
サニーレタスの栽培では以下のものが必要なので
準備しましょう!
必要なモノ
- ポット/セルトレイ
- 種
- 元肥(堆肥)&追肥の肥料
- 温室/遮光資材
- 培養土
種まき→育苗
種まきはポットまたはセルトレイを使います。
ポットの場合
- 培養土を湿らせる
- ポットの底に元肥となる堆肥などの肥料を入れその上に湿らせた培養土を入れる
- 4粒ほど種をまき、上から軽く培養土を被せる
その後はたっぷり水を与えましょう!
ここでポイント
この時、深く種をまく、もしくは土を被せすぎると発芽しにくくなるので、気をつけましょう
レタスは「好光性種子」といい、日光が当たり発芽する種なので、光が入るように薄く土を被せるのがポイント!
発芽後は1つのポットに1本になるように間引きしましょう!
また、定植できるタイミングは
「本葉が4〜5枚」になった時です!
セルトレイの場合
- 工程はポットと同じ要領で培養土を入れます
- 幅、深さがないので、1箇所に1〜2粒種をまきましょう
セルトレイでは多くの苗を作る作りたいときに役立ちます。
また、間引きをする手間も省けるのでオススメです!
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ポットよりも苗が大きく成長しにくいので
植え付けるタイミングは「本葉が2〜3枚」なった時です!
苗が小さい状態で植えると風の影響を受けやすいので
定植後の管理には気をつけましょう!
温度と日数
発芽/生育温度 15°〜20°
育苗日数 約30日
秋まきのひと工夫
沖縄の場、秋まきの9月.10月はまだまだ暑く、発芽しにくいです。
それを防ぐひと工夫が
「種を発芽させて、苗を育てる」方法です!
事前に発芽させる方法
- 種を濡らしたキッチンペーパーの上に置き、上から霧吹きなどで水を与えます。
- 冷蔵庫や発芽適温の部屋で管理
- 3日〜4日で発芽します。
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発芽率アップ!
土づくり
サニーレタス以外の野菜の土づくりにも共通しますが
土づくりには3段階の工程があります。
土づくりの手順
- 3週間前一堆肥を入れ、耕す
- 2週間前一石灰を入れ、酸性度を調整する
- 1週間前一畝を立て、植え付ける位置に元肥を入れる
レタスの好適土壌酸性度は6.0〜7.0です。
2週間前の石灰を入れて調整する際は気をつけましょう!
また、レタスは肥料が少ないと大きく成長しないので
1週間前の元肥を入れる際は多めに入れることをオススメします。
植え付け
植え付けの方は大きく2つあります。
- 先にポットに水を吸収させて植える
- 植え付けた後にたっぷり水を与える
方法です!
植える際は根っこが底に絡まっているので
軽くほぐしてから土に植え付けます。
植えた後は上から軽く押して固定させます。
ここでポイント
サニーレタスの栽培ではマルチングがオススメです。
その理由は畝にマルチングをすることでサニーレタスのような結球しないレタスの葉間に土が入ることを防ぐことができ、病気になるリスクを下げてくれるからです!
追肥&手入れ
サニーレタスは栽培期間が短いため、元肥をしっかり行えば上手に育ちます!
しかし、外葉が枯れたり、とう立ちするなど
栄養が足りないとうまく成長しません。
そんな状況になりそうと思ったら
追肥を行いましょう!
追肥の目安は植え付けてから約2〜3週間後が目安です。
成長度合いにもよりますが、大体収穫までに2〜3回追肥を行います!
僕の場合、有機栽培で育てるようにしているので
肥料は有機鶏糞を使用しています。
追肥と同時に雑草と枯れた葉の処理も行いましょう!
でないと雑草に追肥した栄養が奪われてしまいます。
収穫
サニーレタスの収穫タイミングは
「葉数が十分にあり、株の直径が25〜30cmくらいになった時」です!
と言われても測りながら収穫は時間がかからし、
何よりめんどくさいですよね?🤭
そんな時に僕が行っている簡単な見分け方があります!
収穫の見かけ方
- 葉先の色を確認して、赤紫色になっているものから、葉を集めて、上から見た時にソフトボールの大きなになってれば収穫!
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ソフトボールの直径は26.7cm〜30.48cmだそうです!
収穫する時、2つの方法があります。
1つは「株の根元をナイフやハサミで刈り取る」方法です。
2つ目は「外葉だけを採っていく」方法です。
2つの違いですが
1つ目の方法は消費が多い方が向いている収穫方法です。
例えば家族が多い、スーパーに卸すなど
1株を使い切る方にオススメです!
2つ目の方法は消費が少ない方に向いている収穫方法です。
例えば、長く収穫して楽しみたい、いつも2枚〜4枚くらいの量しか使わないなど
1株使い切りではなく、少しずつ消費していきたい方にオススメです!
気をつけたい病害虫トラブル
僕がサニーレタスの栽培し始めた頃
植え付けてからすぐに葉が黄色くなったり、異常に縦に伸びたりしたことがありました。
そんなトラブルがあった際の原因と解決方法を紹介します!
ふち腐れ
ふち腐れ
症状 葉が焼けて焦げたり、枯れている
原因 土のカルシウム不足
解決 土づくりの時に堆肥、元肥をしっかり行うこと
主な原因はカルシウム不足です!
特に気温が高く乾燥した時期はカルシウムが吸収されにくくなり、レタスの葉先が茶色なります!
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とう立ち
とう立ち
症状 上に伸びて、花芽ができる状態
原因 高温に一定期間遭遇することで花芽をつけ茎が伸びだす
解決 気温の低い時期に栽培、または水やりなどで温度管理が必要
とう立ちはサニーレタスだけではなく、白菜、青梗菜、ニラ、など葉野菜に多くみられます。
栽培したいと考えている方は
まず、とう立ちしにくい品種を選ぶこと
そして、
栽培時期を守ることと発芽
生育温度の管理を行うこと
この3点がとう立ちさせず、美味しいサニーレタスを育てることができますよ!
これから農業を始める方へ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
僕は牛糞を残渣処理し、堆肥を作りサニーレタスw育てています。
「化学肥料を使わずに、健康で美味しい野菜で体を作る」
を持頭に栽培しています。
無農薬で野菜を育てるのはやっぱり難しいよ
という声もよく耳にしますが、僕は可能だと思っています。
草むしりや虫取り、手入れなどは大変ですし、生産性を重視すれば効率が悪いと思います。
ですが、無農薬に向いている野菜、対策方法を工夫し、野菜の性質を理解すれば、生産性も安定し、安全な野菜を育てられると思っています。
その可能性を教えてくれたある本が
「有機・無農薬でできる野菜大事典」です!
こちらの本の著者である金子美登は、全国有機農業推進協議会理事長を務め、現役の農家でもあります。
国内外から研修生を受け入れながら、地場産業と連携して村おこしを実践しています。
この本では堆肥づくりから病害虫・雑草対策まで全てを網羅しています。
写真・イラストで紹介してあり、丁寧かつ詳細で分かりやすいです。
また、野菜188種の育て方が載っていて
おすすめ品種・有機栽培難易度など有機・無農薬栽培で育てる実践的な知識・コツが豊富です。
僕自身、科学的な解説よりも実践的な内容の方が試しながら勉強できるのでかなり役立っている1冊です。
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趣味でも、ビジネス化したいでも家庭菜園や農業を始めたいと思っている方にはとてもオススメできる本です。