皆さん、こんにちは🌞
今年の沖縄は暑すぎて野菜の育ちがかなり悪く落ち込んでいるコスモです。
台風シーズンが去って新しく野菜を育てるために土づくりを始めました。
元肥となる肥料を買いに出かけた時に
僕が常にチェックするのがNPKです。
NPKとは「肥料三要素」と呼ばれる
窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)
略語です。
今回はNPKの効果と育てる野菜に対しての正しい肥料選び方をお教えします!
この記事でわかること
- 3要素の効果
- 成分表の見方
- 適した肥料の選び方
- オススメの肥料
肥料の3要素とは?
野菜、果物、花といった作物、植物が大きく育つために必要なものが「肥料」です。
その肥料の元の中でも多くの割合を占めている元素が
3大元素
- 窒素(N)
- リン酸(P)
- カリ(K)
です。
これら以外でマグネシウム、カルシウムを含めたものを「肥料の5大要素」と言います。
これらの要素をバランスよく作物に与えることで美味しい野菜が育ちます。
では、3大要素の各効果を見ていきましょう!
(N)窒素の効果
窒素の効果は
「茎やはの生長促進」です!
苗を植え付けた若い野菜などは窒素が必要不可欠です。
不足してしまうと茎が細くなったり、葉が黄色くなって最後には枯れてしまいます。
また、レタスほうれん草といった
「葉が主食となる野菜」にはとても重要な要素の一つになります!
もしレタスが元気ないなーと思ったら窒素不足の合図です。
(P)リン酸の効果
リン酸の効果は
「花や果実の生長、形成促進」です!
若い苗がある程度大きくなり、花や果実をつけ始めた時にリン酸が不足しているとなかなか大きくなってくれません。
逆に多すぎると野菜の表面が割れたりします。
トマトやナスなどが一番不足しているかがわかりやすいと思います。
肥料を与える時は適切な量を与えることがポイントです!
(K)カリの効果
カリの効果は
「根の発達促進」です。
根から野菜全体に栄養が届き丈夫なる他、病害虫への抗体力を身につけます。
不足してしまうと風や雨ですぐに倒れてしまう弱い根になります。
また、じゃがいもやニンジンといった根菜類はカリで大きくなるのでとても重要な要素です。
正しい肥料の選び方
堆肥、追肥として肥料を購入する時いつも
どの肥料を買えばいいのか
と悩みます😩
僕自信、農業始めたてのころに
「とにかく安くていっぱい入っていれば大丈夫だろー」と思い買って栽培していたら全ての野菜を枯らしてしまった経験があります。
失敗しないためのポイントは
育てる野菜に対して正しい肥料を選ぶ
ことです!
例えば土づくりをする目的なのに即効性のある鶏糞を使ったり
トマトのような実を大きくして早く収穫したいのにリン酸が少ない肥料を使ったりなどです。
決してダメではありませんが、適してない肥料を使うと栄養が土に馴染みにくく野菜を枯らしてしまうことなど小さな問題が起こってしまいます。
肥料の成分表の見方
肥料を購入する時、表か裏の成分表に
「4-5-5」
というような数字が記載されていることがあります。
これは「NPK比」と言い、窒素,リン酸,カリの含有量の割合をさしています。
100%に対して何%含んでいるかを表しており
例えば100%が100gだと場合の4-5-5
窒素 4g(4%) リン酸5g(5%) カリ5g(5%)
という割合になるというわけです。
肥料の量によって含んでいる割合は変わってきます。
ではこの成分比率を使いどうやって肥料を選ぶのか
目的に合わせた肥料の選び方
先ほどのNPK比を例にいくつか見ていきます。
NPK比の例
NPK比=5-2-3 の場合
N(窒素)が多めの肥料ということがわかります。
窒素=茎や葉の生長促進効果がある
⬇️
葉を主食とする野菜に向いている
⬇️
レタス、キャベツ、小松菜、などの葉野菜🥬
上のように窒素が必要な葉野菜を栽培するなら
このように肥料を選ぶことができます。
他にも
トマト🍅=リン酸(P) 果実の生長促進の肥料
ジャガイモ🥔=カリ(K) 根や免疫力の生長促進の肥料
各野菜に対して「NPK比」のどの効果が合うのかがわかればとても選びやすくなりますよ!
C/N比の重要性
成分表の一番下に「炭素/窒素比C/N〇〇」という表示を見たことがあるかと思います。
この「C/N比」は炭素量を窒素量で割ったを意味を表しており、基準値は10〜30です。
では、この数値が変わるとどのような効果があるのか?
C/N比は「土づくり」をするときに役に立ちます。
例えば
C/N比 10以下の場合
元肥や追肥としての有機肥料の効果が早く効きます。
逆に
逆にC/N比が20~30の場合
微生物の活動が活発化し、土壌改良の効果が高まります。
つまり
使い分け
C/N比が低い→追肥などの肥料用
C/N比が高い→土壌改良の堆肥用
と覚えておくと目的に合わせて購入しやすくなります。
堆肥、追肥に向いているおすすめ肥料
NPK比、C/N比などの成分表の見方を説明しましたが、いざ肥料を買うとなると種類が多すぎて悩むことがあると思います。
実際、僕も試験的に違う肥料を買ってベストな肥料を探しています。その試した中で一番良かった肥料を堆肥用、追肥用で紹介したいと思います。
(堆肥)和歌山県産オーガニック肥料
こちらの堆肥用肥料は有機肥料で牛フン、野菜くず、おがぐずなどを高温で発酵させて作られています。
そのため病原菌が少なく、通気性雑草を生えにくく、排水性、通気性保水性も高めてくれます。
また、土壌改良にとても良い堆肥なので安全です。
(堆肥)有機ユース
こちらの堆肥は牛フンを完全発酵させ化学肥料と混ぜて使っても土の心配がない有機肥料です。
もちろん、そのまま使用しても問題はありません。
完全発酵堆肥なので土づくりの後、数週間寝かせる必要がなく、すぐに苗を植え付けることができます。
また、大容量でコスパが良いので
農業初心者の方やお試しで土壌改良したい方にオススメです。
ちなみに僕は牛フンを発酵させて自家製肥料を作って栽培しています!
牛糞を使った土づくりにはたくさんのメリットがあり、特に土壌改良には持ってこいです!
その詳しい方法がこちら👇
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(追肥)醗酵鶏糞ペレットタイプ
こちらの肥料は追肥用の鶏糞肥料です。
長期醗酵をすすふことで臭いご土と馴染む時のガス障害がありません、
また、ペレット状況なのでゆっくり土に馴染み、効果が長く続きます。
(追肥)醗酵油かす(小粒)
商品リンク
こちらの肥料は動物性の原料を使わず、植物性だけを使ったら油かす肥料です。
窒素、リン酸が多く含まれており葉物野菜や果物への効果が期待できます。
サイズは大粒、小粒、粉末と種類があり
僕のオススメは「小粒」です!
量の調整がしやすく、追肥用として使うならかなり使い勝手が良いからです。
僕はパイナップルとガヴァ、シークゥワサーに使用し、とても順調に育っています。
使用量が測れる便利グッズ
元肥や追肥をする時
「一回でどのくらい撒いたらいいのか?」
という問題が起こります。
大体の使用量の目安は買った肥料の商品説明に書かれていますが
1㎡あたり30gやプランター65cmあたり50gなど結構わかりにくいです。
また、野菜になっても使用量が変わってくるのでしっかり測って肥料を与えた方が美味しい野菜はできます。
測りカップリンク
しかし、畑作業をやっていて思うのが
「わざわざ測りながら作業は大変」ということ。
そこで僕は
「一握りのグラムを測りその量を感覚で覚えておけば各作物の適量に合わせることが出来るのではないのか」と考え試してみました。
実際こんな面白いデータがあります。
標準の男女別一握りのグラム量
男性:40〜50g
女性:25g〜30g
というデータがあります。
引用
それをプランター(65cm)の場合、50g必要であれば
ポイント
男性の場合 1握り分
女性の場合は1.5〜2握り分
と計算することができます。
あくまで平均的なデータ数値なので参考までに考えてください。
僕も実際自分の一握りはどのくらいの量になるか鶏糞で調べてみたら
60gでした!
測りの写真
肥料を与えるタイミングは適当ではダメ!
肥料の性質や効果、量の測り方がわかったところでいざ、肥料を投入したとしても
一回では終わりません。
各野菜で肥料を与える頻度やタイミングがあります。
それを間違えてしまうと返って美味しくない野菜ができたりします。
例えば
「1日2錠、朝と夜の薬」を「1日3回もしくは一回しか使用した場合に体を余計にこわす」みたいな感覚です。
各野菜の使用量と頻度、タイミングの目安は商品説明に書かれていることが多いのでそれを参考に肥料を与えることが大事ですし、そのおかげでより美味しい野菜が育ちます。
僕は無農薬栽培で畑をして今年で3年目になります。
ようやく野菜の理解が深まり得意な野菜、不得意な野菜の基準値ができてきました。
2年目にある農家に言われたことが
「農家あるあるだけど大事なことは
まずは全てを試すこと
そして試行錯誤して自分に合った栽培方法を見つけること」
これから農業を始める方は
やりたい野菜を育ててみたり、集めた情報を考えずできる範囲でやってみること!
これが美味しい野菜を育てる1番の近道なのかなーと僕は思います。