こんにちは!
梅雨も終わり本格的に夏がやってきている沖縄で暑さに怯えているコスモです。
無人販売や野菜を近所に人に提供するにあたってやっぱり美味しい野菜を召し上がってほしいと思い日々、美味しくなる方法を研究しています。
そこで夏野菜に向けて土づくりを始めましたが
有機堆肥を購入して良い土を作れるよう心がける中で
「肥料代がめちゃめちゃかかる!」
という問題です。
できるだけ手頃な値段で提供できるようと考えてはいるものの原価に近い値段での販売は結構厳しいと痛感し
農業で生計を立てている農家さんめちゃすげーと感心する日々です。
そこで見つけた解決策の一つが
今回紹介する
牛ふんを堆肥する方法!
です!
これから家庭菜園を始める方は
ぜひ参考にしてほしいです。
簡単な流れ
牛ふん堆肥の特徴
牛ふん堆肥ののメリット・デメリット
効率的に作る方法
注意点
実際に自作の有機堆肥を使ってジャガイモを作りました!
100%自然栽培のジャガイモです。
こちらの動画でチェック👇
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牛ふん堆肥
まずは牛ふん堆肥の特徴を見ていきます。
牛糞堆肥の特徴
- 主材料の牛ふんにもみがやわら、枯れた雑草を混ぜて作られた有機堆肥。
- 主に土づくりに使用されており、栄養成分は、一般的に窒素が2〜2.5%、リン酸が1〜5%、カリが1〜2.5%ほどとバランスの良い肥料
- 鶏糞や油かすよりも土に馴染むスピードがゆっくりなため、長期的な土壌改良にとても良い
牛ふん堆肥には2種類のタイプがあります。
種類
完熟牛ふん堆肥(発酵させて微生物の活動により有機堆肥に変わった物)
乾燥牛ふん堆肥(ただ乾燥させたもの)
乾燥牛ふん堆肥は肥料として向かう際、3週間ほど寝かせて土に馴染ませなくてはなりません。
一方、完熟牛ふん堆肥は臭いもなく、土と混ぜ合わせた後すぐに植え付けができるのが特徴です。
牛糞を使った土づくりの詳細をこちらに載せておきますので良かったら参考にしてみて下さい♪
牛ふん堆肥で土づくり
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牛ふん堆肥のメリット
肥料にはいろんな種類のものがあります。
例えば
牛ふんや鶏糞といった動物性肥料
油粕やぼかし肥料といった植物性肥料など
では、なぜ肥料の中で牛糞堆肥が良いのか?
土壌改良の効果がある
牛糞は牛が食べた草類の繊維が豊富に含まれています。
施すことによって、土の中の繊維分や有機物が増え、微生物はこれらをゆっくりと分解していきます。
すると土の中の通気性や透水性、保水性の向上効果につながり、団粒構造のふかふかな土になっていきます。
団粒構造について
病害虫を予防できる
土壌改良中に微生物がどんどん増えることで
土質だけではなく、病原菌の増幅を防ぐことができます。
そのおかげで害虫の繁殖を抑制し、作物が美味しく育つ環境を整えることが可能になります。
栄養バランスがとても良い
牛糞堆肥は栄養成分の部分でも非常にバランスが良いです。
例えば牛糞堆肥の一般的な栄養素は
窒素が2〜2.5%
リン酸が1〜5%
カリが1〜2.5%
ほど含まれています。
一方、土壌改良によく使われる腐葉土の栄養成分は
窒素が0.5〜1%
リン酸が0.1〜1%
カリが0.2〜1.5%
です。
さらに鶏糞堆肥の栄養素は牛糞堆肥の約1.5倍で
土づくりには少し栄養素が高すぎて作物を枯らすおそれがあります。
したがって牛糞堆肥の栄養価バランスが土づくりの肥料としてはベストと言うわけです。
肥料の三大栄養素
「N(窒素)P(リン酸)K(カリ)」の各役割の効果や肥料を購入する際、見方などを詳しくまとめて見たのでこちらに載せておきますね♪
三大栄養素NPK
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効率的な牛ふん堆肥の作り方
牛糞堆肥は「発酵させて完熟にすることがポイント」です。
完熟になるまでの期間は約3ヶ月〜6ヶ月くらいです。
その時の必要な条件が
完熟するまでの条件
- 水分量
- 酸素の供給
- 微生物の増殖
- 発酵を促進させる
まず必要な材料を見ていきましょう!
必要な材料
必要なモノ
- 牛ふん
- 腐葉土
- 米ぬか
- もみ殻
- 雑草や生ゴミ
- マルチシート
これらの材料は僕が作る際に使用している材料で必須ではありません。いろんな材料での作り方がありますのでご理解をお願いします。
- 腐葉土は栄養バランスの調整ため
- 米ぬかは発酵を促進させるため
- もみ殻は水分調整のため
- 雑草や生ゴミは微生物の餌にして増殖させるため
です。
効率的な作り方
まず50センチくらいの深さで穴を掘っていきます。
僕は横5m×縦2mくらいの幅でスペースを確保しています。
そこに牛糞ともみ殻、腐葉土を入れ軽くかき混ぜます。
ここでポイント
- 掘る時垂直に掘ること!
→そうすることで牛糞を多く入れることができます! - もみ殻と腐葉土を交互に入れる
→よく混ざり水分量と栄養バランスを調整しやすい
その後、米ぬかを入れ、また軽く混ぜます。
その後、枯れ葉や雑草を敷き詰め、圧縮します。
ここでポイント
この上に土を乗せると圧縮しやすいですし、材料全てが馴染みやすくなります。
最後に雨や日光に当たらないようにマルチシートをかけます。
量だと大体半年から1年で堆肥ができますねww
そこで僕は去年1年分の堆肥を作って、今年に来年分の堆肥を作って、常に使えるように工夫しています!
3ヶ月後に酸素を吸収させる
マルチシートで日光と雨を防ぐことで穴の中の熱が上がり発酵が始まります。
この時の温度は50度以上が目安です。
その状態から3ヶ月たったら
一旦、外に出して酸素を吸収させないといけません。
その理由は一度酸素を与えることでさらに発酵速度があまりよりフカフカした堆肥に生まれ変わるからです。
外に出した際、水分量と温度を測れたら測って調整しといたほうがいいですね!
牛糞堆肥の使い方と目安
一般的に牛糞堆肥の施用量は
1㎡あたり2kg〜3kg
砂質の畑であれば1kg
を目安にすると良いかと思います。
牛糞堆肥を購入する際
単位がℓで表されていることが多いです。
先ほどの1㎡あたり2kg〜3kgとキロ単位に変えて計算しなくてはなりません。
でも正直どのくらいなんだー?とも思いますよね😅
僕はいちいち測るのがめんどくさいので
8号.9号の植木鉢に牛ふんを入れて巻いています。
※このタイヤは約1㎡あたりです。
2つの植木鉢は
8号→5.1ℓ
9号→7.3ℓ
土を入れれます。
※こちらは9号鉢です
牛糞堆肥 20ℓをキロにすると
20ℓ→約10kgです。
つまり、ℓの肥料量に対し、約半分くらいがキロ単位で表すことができます。
ここでポイント
8号鉢(5.1ℓ)→約2.3kg
9号鉢(7.3ℓ)→約3.5kg
僕は土づくりの際はこの方法で目安を作っています!
良かった是非参考にしてみてください!
8号、9号の植木鉢 商品リンク
牛糞堆肥の気をつけたいこと
牛糞堆肥の使い方で気をつけたいことは
注意ポイント
- 過剰に入れすぎない
- 石灰と同時に使用しないこと
完熟な牛糞堆肥ができ、たくさん入れてしまうカリウムが強くなり、マグネシウムとカルシウムが不足してしまいます。
そうなると栄養のバランスが偏り根腐れや植え付けても葉がすぐに枯れてしまうことがあります😭
土づくりの際に酸性度を調整するために石灰を撒くことがあります。
その際はめんどくさいからといって牛糞堆肥と一緒に巻いてしまうと化学反応のせいで窒素成分が全て抜けていきます😭
土づくりにおけるPh酸性度の調整方法をこちらに載せておきますね♪
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自家製堆肥で節約&農業ライフを楽しむ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は牛糞堆肥の効率的な作り方を紹介しました。
文章では難しい部分もあるかと思いますので
僕が参考にした動画を紹介します。
食べたものを土に帰し、新たに食を作る食循環を実現していく中で、1から作る楽しさを快感しその知識をもとに新しいアイデアが湧いてくる感じがとても面白いと思っています。
農業は若い人に全然人気のさい業界だと思います。
ましてや30代の人が趣味で休みの日にずーーと
畑作業をやってるなんて少数だと自覚しています😅
でも、やっぱなんでもやってみて
その人に合う合わないがわかってきます。
そのためにも始めの「挑戦」はとても大事だなーと思っています!
これから畑をしてみたいと思った方への
励みになる記事になりますよーに☺️